サラダを食べるとき、やっぱり決め手はドレッシングですよね。皆さんは市販のドレッシングを買う派ですか、それとも手作り派ですか?
スペインに関して言えば、ほとんどのご家庭が手作り派です。と言うか、食べるときにオリーブオイル、ワインビネガー、塩を好きなだけ投入して、混ぜて食べる、それのみ。凝った味のドレッシングはあまり好まれません。
よく、初めてスペインを訪れた友人や知り合いとレストランに行ってサラダを頼むと、生野菜を盛った深皿の横に、オリーブオイル・塩・ビネガーの三点セットが付いてきて、怪訝な顔をされます。

これをどうしろって言うの、または、えっ、こんなにシンプル? と言う感じ。で、私は、何が不思議なのと、お互い「?」。
でも、この三点セットがヤバいんですよ! これに慣れると、もうサラダはこれ以外なしの舌になります。
それぞれ、みんな自分の分量があって、自由に振りかけていますが、味の決め手はオリーブオイルの量。スペインの人はもこみちくんもビックリの量をドバドバかけます。でもそれが美味しい!
もし味を変えたかったら、オイルやビネガーの種類を変えてみたり塩に凝ったりして、新しい組み合わせを楽しみます。ご当地オリーブオイルを試すのも良いし、ワインビネガーを米酢に変えてヘルシーにとか、バルサミコタイプのヘレス産のビネガー(vinagre de Jerez) を使えばパンチが効いた味になります。トリュフオイルも魅惑的な香りで誘われます!

健康に良いくるみオイルはクセのない味。 foto (c) Keiko Higashi とってもフルーティなアマニ油。foto (c) Keiko Higashi
最近の私のお気に入りはアボカドやチェリートマトをたっぷり盛ったグリーンサラダ。アマニ油・レモン・イビサ島の岩塩を振りかけていただきます。夏にぴったりなんですよ!

トマトをぶつ切りにしてオリーブオイル、ワインビネガー、塩の王道三点セット+ニンニクのみじん切りで和えたトマトサラダも、見た目の素っ気なさに反し、地中海の美味しさ爆発!

また、野菜だけでなく、魚介類も味付けはこの三点セットで決まり。
貝、イカ、タコなどを軽くボイルし、生の玉ねぎやパプリカを小さく切ったものと一緒に三点セットで和えた魚介サラダ「サルピコン・デ・マリスコ (salpicón de mariscos)」。

酢付けのイワシをオイル、塩、ニンニクみじん切りで和えた「ボケロネ・エン・ビナグレ(Boquerones en vinagre)」も夏には欠かせない!

ガーリックの入ったマヨネーズ「アリオリ」も、手作りだと美味しさ倍増。ポテトサラダなどにぜひお試しください。