セビージャのビエナル – Bienal de Flamenco Sevilla 2018 (9月6日〜30日)

長い夏休みが終わり、新学期が始まると一気にブルーになるスペインですが、二年に一度のビエナル・イヤーは別。夏の名残りの残るセビージャで、フラメンコ三昧して2018年後半もガツンと行きましょう!

第20回目となる今回の「セビージャのフラメンコ」は、9月6日から30日まで、老いも若きも総出演でフラメンコのいまを駆け巡ります。

まずバイレでは、日本の太鼓とのコラボもあると言うエバ・ジェルブエナの『クエントス・デ・アスカール』(29日)、イサベル・バジョンの『ヨ・ソイ』(29日)など新作の初演のほか、ビエナルの常連イスラエル・ガルバンの2004年に初演された『アレナ』(7日)、そして2006年の『ラ・エダー・デ・オロ(黄金時代)』を妹パストーラ・ガルバンと共演するなど、名作も蘇ります。

Eva Yerbabuena
Israel Galván

そして毎日、人気アーティストの最新作が目白押し。

つい先日7月16日に私もマドリードの「ノチェス・デル・ボタニコ」フェスティバルで初演を堪能して来ました、見所沢山のファルキートの最新作『ファルキート』(8日)。

ベテラン、ホアキン・グリロの『コシータス・マイス』(13日)、そしてマノロ・サンルーカルの名作へオマージュを贈るメルセデス・ルイスの『タウロマヒア』(17日)。

Mercedes Ruiz

見逃せない女性たちの競演は、シルビア・ペレス・クルスの美しい歌声に乗って踊るロシオ・モリーナの『グリト・ペラオ』(18、19日)、そして秀作と名高いマリア・パヘスの『ウナ・オダ・デル・ティエンポ』(21日)。

Rocío Molina

ラファエル・エステベス監督による、ロルカを題材にしたアンダルシア・フラメンコ舞踊団の『フラメンコロルキアノ』(24日)も期待の一作。

コラボ企画ではフアナ・ラ・デル・ピパレメディオス・アマジャフアナ・アマジャの共演(27日)はヒターナ魂炸裂すること間違いなし!

カンテでは、地元のベテラン・若手陣に混ざり、ヘレスのマリア・テレモート(16日)、バルセロナのロサリア (28日)らが話題を呼んでくれそうです。

Rosaría

今回はいつになくギターに力を入れたプログラムで、トマティート(22日)に始まりヘラルド・ヌニェス(24日)、パコ・ハラーナ(13日)、アルフレド・ラゴス(14日)、ニーニョ・デ・プーラとマノロ・フランコ(17日)、アントニオ・レイとディエゴ・デル・モラオ(23日)などなど盛りだくさん。

Tomatito

開催まであとわずか。2012年から行われている、開催初日に合わせたフラッシュモブも見もの。今回はホセ・ガルバンの振付で行われます。

皆さんも振りを覚えて参加してみませんか。セビージャまで行けない方もお友達と練習して動画をアップして、一緒にビエナルをスタートさせましょう!

2018年ビエナルのフラッシュモブ振付