本日4月29日は国際ダンス協議会が制定した「国際ダンスデー」。
2020年は残念ながら、家の中がステージとなってしまいましたが、めげずに世界へ向けてダンスの素晴しさを届けましょう!
ここでは、みなさん御存知ルベン・オルモとアントニオ・ナハーロのスペイン国立バレエ団の新旧監督がそれぞれ、2020年のダンスデーを家から盛り上げます。
負けない力
スペインでは、今年3月11日からCOVID-19対策として、全市民が1週間に一度程度の外出のみの厳格な家篭もり生活に入り、1ヶ月半が経過しています。
最初の一、二週間こそ仕事が出来ない、お金が続くだろうかと、経済的不安が大きくありましたが、時が経つにつれ、好転しないばかりか、日に日に悪化する現状に、不安は恐怖へと変わっていきました。
外に出られないストレスよりも、お金の心配よりも、まず命。感染するかも知れない外に出る方が怖い、家に篭っている方が安全だ、と意識が変わっていった時に生まれたのが、こんな状況下でも外で働いて、みんなのライフラインを守ってくれている人達への感謝でした。
そうして人々は毎晩8時になるとバルコニーから、彼らに向けて拍手を送るようになり、そこで応援賛歌のようなものが生まれました。それが「レジスティレ(Resistiré)」です。私の家の通りでは、現在も8時になると、この曲がどこからか聞こえ、拍手に包まれています。
「辛くても頑張り抜くぞ!」と力強く歌うスペインのベテラン、デュオディナミコの二人が1988年にリリースした誰もが知るこの曲は、この1ヶ月半で様々なバージョンが飛び交うこととなりました。
という事で、スペイン国立バレエ団の前監督アントニオ・ナハーロは、今年のダンスデーに向けてこの「レジスティレ」を情感を込めて届けます。
また、同舞踊団の現監督ルベン・オルモは、ボレロの音楽に合わせて「家で踊ろう」チャレンジをスタート。
そしてスペイン国立バレエ団のみんながアルベニスの音楽で優雅に家ダンス!
みなさんもぜひ、彼らと一緒に家で踊って、今年のダンスデーをみんなで盛り上げましょう!
ちなみに、スペインは先週末から状況の好転の兆しが見え始めており、収束を待ち望んでいます。もう一押しです。忍耐で頑張りましょう!
