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スペインに激辛は存在するのか

何だかんだ言って、日本人って辛いの好きですよね。今や激辛大国の感さえあります。

が、スペイン料理って、全く辛さに縁がなくて、私は常々物足りなさを感じて来ました。ここの人たちは塩分は大好きですが、ピリピリの刺激とは無関係の食事しかしないのです。

お寿司のテイクアウトはわさび抜き前提で、トッピング感覚で「わさび要りますか」と聞かれますし、売っているカレーソースなどはカレーの香りがするただの甘いソース。カラシは、せめてイギリス式のピリッとしたカラシを置いていてくれればと思うのですが、皆フランス式のマイルドなディジョン・マスタード。タバスコだって、本当にタバスコですか! というぐらい辛くないんです。

ところが最近、ついにこの伝統を打ち破るべく辛さにチャレンジした二つのお菓子を発見しました!

一つは、伝統的なスィーツ、トゥロンの新商品で、かの有名なレストラン「エル・ブジ」でデザート番長だったアルベルト・アドリア考案による「ピリッと辛い、カボチャの種とホワイトチョコレートのトゥロン」という代物。

ヘルシー志向の新感覚トゥロン photo (c) Keiko Higashi

発想としてはメキシコ辺りの唐辛子などのスパイスが少し入ったチョコレートから来ているのでしょうが、これが食べてみると、いや実は、ハッキリ言って不味い!

ところが、一口食べ終わると、また食べたくなるんですよ。不味いのにですよ!

カボチャの種の自然な味、岩塩の凄いしょっぱさ、アクセントの激辛唐辛子、甘いホワイトチョコレート、これが口の中でてんでバラバラに主張し合うんです。私は決して美味しいとは言えない、でも手が伸びる! アドリア恐るべし。

ただ、もう一度買いますかと言われれば、若干迷うのも事実。しかし、こちらは違います。今では私の買い物の定番商品になった「ハラペーニョ・ピーナッツ」。

おいし〜これ photo (c) Keiko Higashi

その名の通りピーナッツに激辛ハラペーニョのパウダーをまぶしただけのシンプルな代物。でも開封しただけでもの凄いハラペーニョの匂いで、口に入れればその威力が見事に炸裂。スペインのお菓子でこれは初めての体験でした。

難があるとすれば、ピーナッツを摘んだ指までピリピリ来て、これで目を触ろうものなら、おっと危ない!が、私はスプーンですくって食べて見事解決! 限られたスーパーしか売っていませんが、お見かけの際はぜひお試しを!